反抗期の子の接し方
目次
反抗期の種類
主に小学生高学年から中学生にかけて起こる反抗期。
反抗期と言えば、「うるせー、くそばばあ」などと汚い言葉を使っているのをイメージできるのではないでしょうか。
しかし、反抗期には様々な種類があります。
反抗期には、大きく分けて4つのタイプがあるのです。
それぞれのタイプを紹介していきます。
あなたの子はどのタイプに当てはまるでしょうか。
Aタイプ 人と関わりたくないけど、攻撃的になる
まず、このようなタイプの子は家族などから話しかけられても「別に・・・」「で?」「は?」などと一文字で返してきます。自分の世界に入られたくない人ですね。
かと思えば、非常に攻撃的にもなったりします。「うっせー」「しね」「だまれ」などと汚い言葉を使い攻撃てきにもなります。
Aタイプの子は人のとの関わりを持ちたくないという態度、攻撃的に相手を罵る態度、どちらも見られるのが特徴的です。
多くの子がこのAタイプに当てはまると言われています。
Bタイプ 全く人と関わりたくない
Aタイプよりも人との関わりをシャットダウンしてしまいます。何を聞いても知らんぷり。親などに対して攻撃的ではないですが、内にこもってしまい、自分のを表に出そうとはしません。「別に」「で?」「は?」「ふーん」なんて言葉が出てくるだけいいかもしれません。酷い例になると、自分の部屋から一切出ずに、引きこもりになってしまうこともあります。
実は、このタイプの子をもっているママさんたちは自分の子を反抗期と思っていない傾向があります。うちの子は反抗期が来なかった、来ていないなんて言っているケースもよくみられます。
場合によっては最悪のケースを招く恐れもあります。
引きこもりの生活が長引き、大人になっても引きこもりから抜け出せないことがあります。
Cタイプ 攻撃型・超攻撃型
このようなタイプの子はとにかく暴言を吐きまくります。「しね」「うざい」「きえろ」「かす」などという言葉を平気で使い、相手を罵りまくります。
言葉以外にも、音を立ててドスドス歩いたり、ドアをバン!!と閉めたり、物を投げたりします。家の中の物がたくさん壊れることがよくあるでしょう。壁にも穴があくでしょう。
中学生にもあると体格ががっちりしてくるので、このようなタイプの子を持つママさんたちは恐怖を感じていられるのではないかと思います。
Dタイプ 反抗期がない、まだ来ない
このようなタイプの子は本当に反抗期が無いケースもあります。
しかし中には、突然大人になって反抗期になる場合もあります。そうなると少し厄介です。なぜなら、大人になって反抗期になるとなかなか長引いてしまい、抜け出せなくなるなんてこともあるからです。
※反抗期が来ない子は病気なのかと疑われることもありますが、特段問題ありません。
反抗期の子の接し方
Aタイプ 人と関わりたくないけど、攻撃的になる
まず、子どもには話せない事があるということを母親はわかってあげることが大切です。
なんでもかんでも、親が子どものことを把握するなんてことはできないと思ってください。お母さんは、自分の子が何も話さないので心配でしょうけど、下手に入り込んでいことせずに、ある程度放っといてあげるべきなのです。
子どもは親が知らない所で、悩んだり考えたりしています。友達のことで悩んでいることもあります。そんな時に、親が話してごらんなんて言っても話てはくれません。話たことで、余計話がねじれたり、めんどくさいことになるかもしれないことを子どもはよくわかっています。
そのため、子どもが悩みを自然に話したくなるような環境をつくることが大切です。そういう雰囲気をつくるためには、まず母親がドンと構えているべきです。そして、いざという時の子どもの受け皿になってあげてください。
攻撃的な一面が出る子に対しては、言い合いにならないように気を付けましょう。よく、お互いが言い合う中でカッとなってしまい、「でていけ!」なんてつい言ってしまうこともあります。
そこまでいってしまうと、もうどちらも引けにひけない状態になっています。
そんな時には、子どもが謝るのを親が待つのではなく、親の方から謝りに行きましょう。子どもが理不尽なことを言ってきて、母親は悪くないような時でもできる限り、子どもの気持ちを汲み取ってあげましょう。
子どもよりも親の方が何年も人生を経験してきています。子どもと同レベルに立って話をするなんて見っともないですし、解決にはつながりません。親が一歩引いて子どもを見ることが解決につながるのです。
Bタイプ 全く人と関わりたくない
重いケースの場合、中学生から高校生まで人との関わりをシャットダウンしてしまうこともあります。
「明日はお弁当いる?」など必要ことしか話さないでしょう。
このような場合、親が多干渉なために起きることが多いです。親が子どもかを管理しすぎたり、無理な要求をし続けたり、変に甘やかしすぎたりすると次第に内にこもってしまうなんてことがあります。
そのため、子どもを自立させることが重要です。
必ずしも当てはまるとはいいませんが、このような子どもは小さいころから、親になんでもかんでもやってもらうが多く、自分でできることが少ないのが特徴です。
そのため、子どもを自立させるべきです。
では、どうやって自立させるのか。
まず出来ることは、親が面倒を見ないということです。
極論かもしれませんが、そのくらいの気持ちで子どもと接しなければ子どもは変わらないでしょう。
また、高校3年生になっても受け答えの反応がうすいような子は、高校卒業後に一人暮らしをさせましょう。
一人暮らしをすると、自分のことを自分でやらなければなりません。
強制的に自分のことを自分でやらなければならない環境に置かれると、今までの親の気持ちが分かるようになります。今までどれだけ自分が迷惑、心配をかけていたのか、気づくきっかけにもなるのです。
可愛い子には旅をさせよですね。
Cタイプ 攻撃型・超攻撃型
基本的には、Aのタイプの子の接し方と同じようにしていけば良いです。
ただ、そんなことをいってはいられないような状況になるケースもあります。
それは、自分の身に危険がある時です。
超攻撃型の子は、家の壁に穴をあけたり、そこらにある物を投げたりします。物を壊すこともあります。そして、相手を傷つけることもあるのです。
もし、自分の子が刃物などをもって向かってきたら逃げましょう。とにかく安全を確保することが重要です。
攻撃性が高い子の場合、親が子どもに何を言っても一切聞いてはくれません。聞かせようと頑張れば頑張るほど、子どもはヒートアップしていきます。
ヒートアップしてしまっては、もう手を付けることはできません。自分に向かってくるかもしれません。何をし出すかわかりません。
そうなってしまったら、とにかく逃げろことを先決してください。
また、気を落ち着かせるために、自分の子を自分の実家や親戚の家に預けるのも良策です。子どもは自分と価値観が違う人と一緒に生活することで落ち着きを取り戻してきます。
わが子を実家や親戚の家に預けたはいいものの、そのままそこで暮らしたい。なんて言うこともざらにあります。そんな時には、無理に自宅に戻すのではなく、子どもの居心地の良いところに住まわせてあげましょう。
いつの日か、自宅に戻ってくる時はきっときます。それまで親は子どもの気持ちに出来限り寄り添い、見守っていきましょう。
Dタイプ 反抗期がない、まだ来ない
親子が友達のように接し、子育てしてきて反抗期がないのは心配ありません。
しかし、子どもが親の顔色をうかがいながら「いい子」に育てられてきた子は心配です。
このような子は、兄弟の真ん中、一番下などに多いです。長男、長女はあまりありません。
なぜなら、兄、姉が何で怒られているのかを見て育っているからです。
弟は兄や姉が親に怒られている姿を見て、自分はそうならないようにと思っていると、自分でいい子を演じようとするのです。
そして、親に怒られないようにしようという気持ちが強いほど、自分の意志がなくなり、親の敷いたレールの上で人生を歩いていくことになります。
このような子は、親が敷いたレールの上で歩いているため、自分で決断しなければならない時に決めることができません。
就職をする時にも自分が何をしたいのか、やりたいことが見つかりません。
誰かに指示されなければ何も行動できない体になってしまっているのです。
また、このような子は打たれ弱いです。怒られることになれていないため、少しの事も何か言われると凹んでしまいます。叱られることが続けば、精神的な病気にもつながる恐れにもなります。
親の顔色、気持ちや機嫌ばかり気にして「言いたいことも言えない子」、周りからしたら良い子になるよりも、多少反抗的であっても「言いたいことを言える子」に育てていきたいですよね。
まとめ
このように、反抗期には様々な種類があることを分かっていただけたと思います。
中には、あまりにひどい言葉を使いすぎるので、どうすることもできず、手に負えなくなってしまう。なんてこともありますよね。
また、なんでうちの子だけこんなに反抗期がひどいの?と思ってしまったり、病気なんじゃないのかと疑ってしまったりすることもあると思います。
ですが、どの子も正常なことが起きているだけです。
でも、どうか心配なさらないでください。
親が心配して子どもに声をかけていること、子どもは今は理解できないかもしれませんが、きっと「あの時ママが○○を言ってくれてうれしかった」なんて言葉をかけてくれる日が来るはずです。
その日まで子どもに寄り添うことを心がけ、自分中心の発言を避けていきたいですよね。
参考資料 反抗期子育て 乗り切りマニュアル