けいてぃの教育ブログ

小学校に上がる時に全国のママたちが子どもに期待すること

小学校に上がる時に全国のママたちが子どもに期待すること

ママ
子どもに期待することなんかないよ。
えりちゃん
え・・・。期待してあげましょうよw

多くのママが小学校にあがる時に期待すること

全国の多くのママさんたちは子どもに集団生活ができるようになってほしいと期待しています。

実際に、このようなデータがあります。

同じ保護者に幼稚園在籍時と小学校入学後の2回、お子さんにどのような内容を習得してほしいかを訪ねました。(2016年 児童心理 4月号)
その結果、幼稚園在籍時よりも小学校入学後の方が大きく期待する保護者が多いことが判明しました。
また、この調査は台湾でも同時に行いましたが、台湾の保護者は集団生活ができることに期待する割合は幼稚園と小学校でさほど変わりはしませんでした。

このことから、日本の保護者は自分の子が小学校にあがる際に、集団生活ができるか不安を抱いているということが見えてきます。

多くのママさんは、集団生活ができるか不安に思っている。

では、どうして不安を抱いているのでしょうか。

幼稚園などでも、集団で生活しているにも関わらず、小学校に入学すると何が変わるのでしょうか。

実は、幼稚園、保育園から小学校にあがる際に変わることは通う場所が変わるだけでなく、様々なことが変わることが要因になっている可能性があるのです。

幼稚園と小学校の違い

遊びを中心とした生活から授業を中心とした生活へ

幼稚園では、遊びを通して学ぶことが多くありました。

それが、小学生となり本格的な授業、勉強が始まってくることになります。

1年生になると、ずっと座っていることはないと思いますが、いきなり45分間の授業を受けることになるので、その間は先生の話をちゃんと聞かなければならないことになります。
ひらがなの勉強や足し算、引き算の勉強も始まってきます。

これらの勉強を1人で行っている訳ではありません。20人、30人のクラスメイトと一緒に一つの問題について考えたり、意見を出し合ったりします。

ここにも集団としての行動が求められてくるということです。

勉強だけが学校ではない

先ほども述べましたが小学校に入ると、本格的な勉強が始まります。1日4~5時間も授業を受けなければならないのでとても大変なことは想像できると思います。

しかし、子どもたちは勉強だけして過ごしているわけではないのです。

休み時間があります。

休み時間には、友達と教室で遊んだり、昼休みには外で鬼ごっこをしたりすることもありますよね。

もちろん、1人で遊ぶ子もいますが、大抵の場合友達と遊ぶことが多いと思います。友達と遊ぶということは、集団で関わるということです。

友達と遊びたいことが異なり、けんかになることもあるでしょう。ルールを巡りトラブルになることもあるでしょう。ドッジボールなら、当てた当ってないで言い合いになることもあるでしょう。

遊びの中でも集団としての行動が求められるのです。

これ以外に、学校では様々な行事があります。
音楽集会、運動会、長縄大会、リレー大会、持久走大会など、学校によって異なりますが一年中行事があり、そのたびに集団としてクラスが一つになって目的に向かって進むことになります。

これらのことから、学校は全て集団行動が求められることがわかると思います。
そのため、多くのママたちは、小学校に上がる際に集団生活ができるか不安を抱いているのです。

でもまって、幼稚園でも行事もあるし、遊びの中でトラブルが起きるよね。幼稚園と小学校は似ているんじゃない?

そうですね。でも不安を抱えてしまう原因があるのです。

 

幼稚園より小学校の方が学校で何が起きているのかわかりにくい

幼稚園では、1日の滞在時間が短かったり、先生との情報交換が多く行われたりするため、子どもが幼稚園で何をしているのか、何がおきているのかを把握しやすいと思います。

しかし、小学校では1人1人のことを事細かくママさんたちに伝えるなんてことはしません。というかできないでしょう。

友達とトラブルに遭ったとき、けがをした時、特別に知っておいてほしいことがある時などに連絡することがありますが、小さなことは基本的に伝えません。

また、小学校の先生は学校にいる時の子どもの様子を全て把握することもできません。

休み時間に、ある子どもも話しをしていたら、他の子の様子を見ることが難しいでしょう。もちろん、それでも先生たちは1人の子と話をしながら周りを見渡していますが、限界があります。

このことをある程度、ママさんたちは分かっています。

そのため、小学校で何が起きているのか気になり、友達と上手にやっているのかと不安に思えてくるのです。

環境の変化

幼稚園に在籍中は、幼稚園の先生との関係ができているの集団生活のことも心配することも少ないはずです。
しかし、幼稚園を卒園すると初めて自分の子を小学校に入学させるママは全く知らない世界に入れ込むことになります。

とにかく不安でしょうがないですよね。

ちゃんと勉強できるかな。
友達はできるかな。
先生はどんな人かな。
学校ではどんなことが行われるのかな。
どんな人がいるのかな。
クラスメイトはどんな子だろう。

いろんなことを心配してしまうことでしょう。

集団生活がちゃんとできるか気になっているのも、その不安のことの一つなのです。

多くのママさんたちが、集団生活ができるのか心配でしょうがないのです。

おわりに

多くのママさんたちが小学校に進学する際に期待すること、別の言い方をすれば不安に思っていることを分かっていただけたでしょうか。

全国のママさんたちが期待していること、不安に思っていることを把握することで、自分だけが同じ思いを抱えているわけではないということがわかっていただけたと思います。

ママさんたちに共通した不安があるということは、保護者同士の不安を解消するためにコミュニケーションをとるようになります。

このことが、子どものよりよい教育を支えるために必要なことなのです。

ママさんたちの共通の悩みを共有できるといいですね。