親が子どもを悪くする
~本当に言ってはいけない子どもがダメになる親の言葉~
言ってはいけない言葉
①人権を否定する言葉
人権を否定する言葉とは、どんな言葉なのか考えてみてください。
簡単なワードでいうと「死ね」「消えろ」などです。
この言葉は、よっぽどの親は使わないと思いますが、
このフレーズはどうでしょう
「本当にダメな子ね」「〇〇はいない方がよかった」「本当にばかだね」「なにやってもできない子」「だからダメなんだよ」「性格が悪いね」「だらしがないね」「意地悪な子ね」
叱るとき、怒っている時によく言ってしまう言葉ですね。
この中の一つや二つ、普段から意外とポロっと言ってしまうこともある思います。
子どもが言うことをきかないとイライラして余計なことまで言ってしまうことが・・・。
深く考えずに言ってしまいがちな言葉ですが、言ってしまうことで子どもは深く傷つくのです。
そして、一つ一つの言葉が積み重なって蓄積されてしまうのです。
蓄積されると、性格が無口になったり、乱暴になったりして・・・・
良い方向に向かうはずはありません。
最悪、自分なんて誰にも必要とされていないんだと思い始めるでしょう。
誰ともコミュニケーションをとろうとしなくなるでしょう。
改善策
悪かった行いのことを叱る
間違った行動をしてしまった時、悪かった行いそのものを叱ればいいのです。
例えば、弟のおもちゃを勝手にとってばかりいる兄を叱るときどう叱ればいい
考えてみてください。
「本当に意地悪な子ね。」と言えばいいでしょうか。
それとも
「弟のおもちゃを勝手に取るのはいけないことです。弟がどう思うか考えてごらんなさい」
と言えばいいのでしょうか。
答えはもちろん後者ですよね。
②他人と比較する言葉
他人と比較するような言葉も使ってしまえば、子どもは傷つきます。
人権を否定する言葉と合わせて使うとより傷つきます。
例えば、「弟はなんでもできるのに、お前はなんにもできないダメな子ね」
最悪ですね。
改善策
他人と比べないこと。個の成長を見届けること
他人と比べてしまうのは、他人がよく見えたり、もっと自分の子がよくなってほしいと親が思っていたりするからです。
もっとよくなってほしいと思っているなら尚更自分の子の個の成長を見届けて声をかけてあげましょう。
就学前の子を例にあげてみます。
昨日はまったくお片付けができなかったのに、今日はたくさんあるうちの一つだけ片付けることができるようになった。
些細な進歩かもしれないですが、この子にとってみたら成長ですよね。
自分の子が昨日よりも少しでも成長したなと思うところを探す努力をし、褒めることで、他人と比較することは少なくなるでしょう。
他人と比べず、個の成長を見届けるように心がけてみてください。
使ってはいけない言葉とは①人権を否定する言葉 ②他人と比較する言葉である。