勉強をやる気にさせる、子どもへの声掛けと親の意識の改革①
ほとんどの子は、自分から進んで勉強をしようともしないし、勉強なんてつまらない、なんて思っているし、他に自分がしたいことがたくさんあるからそっちを優先してしまいますよね。
夫が見ている子どもたちでも、進んで勉強しようとする子は、ほとんどいないそうです。夫が今まで受け持ってきた子を思い出してみると、30人学級では、2人か3人ぐらいしか、やるきをもって取り組まないそうです。
そりゃぁ、そうですよね。世の中には、勉強よりも楽しいことがあふれています。ゲーム、テレビ、スマホなど子どもたちの周りには楽しいものが数多く存在します。そして、いろいろなものを使って遊ぼうとします。
もちろん、ゲームなどの端末だけでなく、外で友達と遊ぶなんてこともしますよね。
いずれにせよ、子どもたちは適当な理由をつけて嫌な宿題から逃げようとしているのです。
つまり、やる気がないというよりも、勉強は嫌だから後回しにするんです。
そんなの分かり切ってることだよって思っている方もいらっしゃると思います。
でも、子どもが勉強がなぜ嫌なのかを知ることが勉強好きにする、やる気にさせる鍵になるのではないでしょうか。
今回は実際にどうやったら子どもをやる気にさせることができるのかを説明していきます。
勉強を嫌いになってしまう理由
では、なぜ子どもが勉強を嫌いなのか。
子どもの実際の発言です。
- とにかくつまらない。
- 苦手なんだよね。
- 一人でやっても、わからない。難しい。
- 誰も教えてくれないから。
- 楽しくないし。
- 時間がかかる。
- 勉強は大変だよ。できればいいけど。
ポイントは、つまらないという言葉です。
つまらないという子をつまらなくないと言わせることが大切なのです。
勉強がつまらないと言う子をつまらないと言わせない
勉強が分からないから嫌いという子も多いです。
そのような理由で嫌いになってしまっている子はこちらをご覧ください。
きっと解決の手助けをしてくれるでしょう。
勉強好きにさせるため、やる気を持たせるために親ができること
勉強好きさせるために、何をしなければならないのか。
まず大切なのは、子ども好きなこと(好きな勉強)をやらせることです。
子ども好きなこと(好きな勉強)をやらせよう
そんなことが国語や算数が好きになるの?と思う方をいらっしゃると思います。
例を出して説明しましょう。
小学校のクラスの中には様々な子どもがいます。
シャイな子、元気な子、運動が得意な子、勉強が苦手な子、好き嫌いの食べ物が多い子など様々です。
運動が得意な子は、様々なスポーツがありますが、身体を動かすことが得意なので当然のように体育の時間ではクラスの中で活躍します。
そうすると、友達から先生から、周りからも褒められますよね。
そのようなことを繰り替えしていくことで、自分が運動が得意なんだと思い、もっとスポーツをやりたいと思うようになります。
そうすると、学校以外の場所でサッカーやソフトボール、などを習いに行こうとします。そして、上達しようと頑張ります。
逆のパターンもあります。
幼稚園、保育園、小学校低学年の内に親が何かしら習い事をさせてしまうパターンです。
子どもは好きとか嫌いとか、苦手とか得意とかを思うことなく励んでいきます。
その結果、自分が知らないうちにそのスポーツが周りの子よりもできるようになって
「自分って運動とくいかも」「楽しい」「もっと頑張ろう」
と思うようになり、さらに励んでいき、上達していくのです。
このような話は、小学校でもよくあることです。夫のクラスでも自分の得意な事を認められた子はそのことについて今まで以上に伸びている聞きます。
つまり、何がいいたいかというと、自分が頑張ろう、できるようになろうということは、好きなことであり、やりたいことなのです。
そして、自分がやってみたい、頑張りたい、という気持ちがあるかこそ、上達してうまくなっていくのです。
勉強だって、同じことです。自分が本気で頑張りたいと、思うようにさせることがやる気に繋がり、勉強を好きにさせるのです。
ただ!!
国語や算数などの教科を好きになって、進んで励ますつもりや、勉強できるようにさせるつもりで
いきなり親が
「○○はできる子なんだから国語をやりなさい。」なんていってもやる気が起きません。
いくらこちらが、「しろ!」といっても進んで勉強するようにはならないのです。
やったとしても、嫌々やることになり、つまらない、楽しくないといった方向に行ってしまいます。
では、どうしたらよいのか。
2つ目のポイントは、
好奇心旺盛な子にしよう
なぜ、好奇心旺盛な子が進んで勉強するようになるかというと、好奇心旺盛な子は様々なジャンルに興味をもったり、関心をもったりするからです。
興味関心をもつということは、もっとこのことについて知りたい。
もっと調べてみたい。と思うようになります。
それが勉強の入り口なのです!!
勉強は全て興味関心から始まります。
大人だってそうですよね。
私は○○のことに興味がある。その仕事に就きたい。
でも、その仕事は資格がいる。資格をとるためには試験を受けなればならない。
試験に受かるためには、勉強をしなければならない。
がんばろう!!
という感じになりますよね。
目的意識があると、自ずから勉強をし始めることが分かると思います。
それは子どもも同じです。
自分で自分の好きな興味関心がある分野のことを調べるようになると、ある時に「もっと算数の勉強をしないと自分の知りたいことが理解できないな」と思うようになったり、「この文章が英語で書いてあるから英語を覚えないといけないな」と気づいたりするようになるのです。
また、自分の好きなことを調べているうちに、学習の基礎が出来上がり、学校の勉強でも自主的にし始めるといったケースもあります。
繰り返し言いまずが、子どもの好きなことから学ばせることが、進んで勉強し始めるきっかけになるのです。
そして、これがやる気をもって、自分から進んで勉強するスタートラインに立つことになるのです。
まずは、子どもの好きなことから自由に調べさせる環境を作り、どのような分野でもいいので、家庭が見守ってください。
自分の興味関心がある分野を自分で調べたり、自分で学んだりすることが大切であり、それが進んで勉強することにつながるのです。
勉強好きな子を育てるためにできること
では、実際好奇心旺盛な子をどうやって育てればいいのか。
それが疑問に思っている方もいられましょう。
まず大切にしていただきたいのは、
子どもの興味関心の芽をつぶさない事
です。
子どもの興味関心の芽をつぶさない事
例えば、小学校1年生の子が手に素晴らしくツヤがあり光っている泥団子をもって家に帰ってきました。服もズボンも泥で汚した状態でしたが、とてもうれしそうな表情をしてママに見せています。
その時、あなたならどう子どもに声をかけますか。
A また服を汚して!!早く脱ぎなさい!
B すごいきれいな泥団子だね。どうやって作ったの?ママにも教えて!
もちろん、Aの「また服を汚して!!早く脱ぎなさい!」が子どもの興味関心の芽をつぶすことはお分かりになりますよね。
Aの言葉を言われた瞬間、
子どもはもっと泥団子のことを研究したいという意欲が減ってしまうのです。
最悪、もう泥団子を作るのはいいやと思ってしまうでしょう。
これで一つ、子どもの研究、勉強する意欲を親がつぶしてしまったということになるのです。
Aとの逆のBの「すごいきれいな泥団子だね。どうやって作ったの?ママにも教えて!」は、泥団子への興味関心がアップすることがわかりますよね。
「ママにも教えて!」なんて言われたら子どもははりきって教えるでしょうし、もっといいものをつくってやろうと思うでしょう。
このもっといいものをつくってやろうが進んで勉強するにつながるのです。
とにかく、命を傷つけたりすること以外の子どもの興味関心があるものならなんでもいいので、親はこの子は今、○○に興味関心をもっているなと気づいたら、その芽を大切に育ててください。
その芽がやがて花が咲き、実をもち、様々な分野に種を飛ばすことになるでしょう。
是非、子どもの興味関心の芽をつぶさないように心がけてみてください。