天然芝のグラウンドのメリットとデメリット
近頃、天然芝のグラウンドが増えてきています。
文科省のホームページによると、
公立学校屋外運動場の芝生化率は10年間で倍増しているものの、全体としては1割に満たない状況。
引用元 スポーツ施設 – 文部科学省
だそうです。
なぜなら、土のグラウンドの場合、強風が吹くと砂が近隣の住宅に飛び苦情がくるためです。
また、転んでもいたくないため、安全面を考えた結果、増えてきているのです。
そのため、お金のある学校、芝生にした方が良い思われる学校は芝のグラウンドにチェンジしていっているのです。
そうですね、みなさん、普通に芝のグラウンドに憧れますよね。
緑が綺麗でのびのび子どもたちが生活しているところを想像すると、芝生のある学校に入学させたいなぁ、なんて思うママさんたちもいらっしゃるのではないかと思います。
でもね、やっぱり物事にはメリット、デメリットがあるわけなんです。
早速紹介していこうと思います。
目次
芝生のメリット(良いところ)
①砂が舞わないので目に安全。そして近隣に迷惑をかけない
先ほども述べましたが、芝生の良さは砂が舞わないところです。
どんなに風が吹いても砂が舞いません。
土のグラウンドだと、乾燥している冬なんかはよく砂が飛び散り、体に当たって痛い、目に入って痛いと言っている子がいると思います。
でも、芝生のグラウンドはそんなこと心配する必要はありません。
なぜなら、砂が無いのですから!
どんな日でも、外に出て安心して遊ぶことができるのです。
芝生なのでサッカーもやりやすいし、
とにかく、芝生の上はとっても楽しいです。
②雨の日でもへっちゃら
土のグラウンドで水はけの悪い学校の場合、いつまでたっても水たまりがなくならないので、外で遊べなかったり、体育の授業ができなかったりすると思います。
だけど、芝生のグラウンドならへっちゃら!
雨上がりのすぐあとは、芝生のした水がしみ込んでいるので、芝生の上で遊びづらいですが、日が出てくるとすぐに遊べることができるようになります。
いいですよね。
このように、天候にそれほど左右されないのが芝生の特徴なのではないかと思います。
芝生のデメリット(悪いところ)
①管理が難しい
ご存知の通り、芝生はイネ科の植物です。
すみません、ご存知でない方もいらっしゃいましたよね。
どんな管理をしなければならないかというと、芝は植物のため、水をあげたり、肥料をまいたりする必要があるのです。
水をまかなければ、肥料をあげなければ、芝生は枯れていってしまいます。
これだけでも管理が大変なのに、さらに芝は放っておくとどんどん伸びていってしまいます。
だから、刈らないといけないのです。
刈るのも週に1回ぐらい、最低でも2週間に1回ぐらいしなければ大変なことになってしまいます。
さあ、この仕事だれがやるんでしょうね。
学校はお金がありません。
芝生を養生させるのもお金がかかるのに、定期的に肥料代もかさむ。
暇な人ももちろんいません。
だれに芝を毎週刈ってもらうのか。
芝係の先生を付けて管理してもらわないと、とてもとても、
きれいな状態を保っておけません。
そもそも、しっかりと根を生やすまでが非常に大変なのですけどね。
根を生やすまでは芝生の中に入れないですし。
②グラウンドは駐車場としての役割があるから芝生は無理
グラウンドは時に、駐車場などの役目をすることがあります。
中には、修学旅行等のお迎えなどで車をグラウンドに入れることもあります。
もし、その時グラウンドが芝生であったらどうなってしまうのでしょう。
きっと、めちゃめちゃな感じになっていると思います。
急発進、急停車なんてしたら一発で芝がえぐり取られます。
だから、グラウンドを駐車場などにすることがある学校は芝生のグラウンドにすることができないんですね。
③思いきりに走れない
芝生の上はつるつるしています。
十分に刈っている状態であれば、そこまで走りにくくないと思いますが、
芝生の上は基本走りにくいです。
土の上、砂の上の方がよっぽど走りやすいと思います。
スパイクを履くのを許可していただけたら、話はかわってくるのですが・・・
まぁ、そんな許可は通常おりませんよね。
スパイクを履いたとしても芝がひどいことになると思います。
もしかしたら、芝のグラウンドの学校には、運動会にスパイクを履かせていいですか。なんて親からの要望?がくることもあるのでしょうか。
怖い怖い・・。
最後に
ざっとメリット、デメリットをあげてきましたが、いかがだったでしょうか。
芝生のグラウンドに憧れる!!と思っているママさん、少しは芝生って大変なんだと思っていただけたでしょうか。
でも、私は芝生の方がメリットが多いと思いますね。