小学生(子ども)に英会話だけは習わせるな!
目次
日本人の英語の必要性
ママさんたちに聴くと、ほとんどの方が子どもに英会話を習わせたいと言っています。
たしかに、英会話の習わせたくなる気持ちはわかります。
日本は多くの資源を外国に頼っている
これからの時代ますます国際化が進み、国内だけで仕事をするのは困難になってくるともいわれています。
日本は多くの物を海外からの輸入に頼っています。
海外とのつながりは切っても切れないのです。
日本の石油の自給率はどのくらいか知っていますか?
実は0.4%しかないのです。
しかし、日本はエネルギーの消費量は世界のトップ5にランクインしています。
つまり、日本は、石油のほとんどを海外に頼っていることになります。
日本が日本人としか関わりを持たなくなると社会が回っていかなくなるのです。
今、「英語って必要ないでしょ」という姿勢なら、生活することすら成り立たなくなるのではないでしょうか。
訪日客が増加している
また、日本に来る海外人も増えてきています。
下のグラフを見てください。
これは、訪日外客数をまとめたグラフです。
2017年 | 約2869万人 |
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2016年 | 約2404万人 |
2015年 | 約1974万人 |
2014年 | 約1341万人 |
2013年 | 約1036万人 |
2012年 | 約836万人 |
2011年 | 約622万人 |
参照 JNTO 日本政府観光局
毎年のように海外からの日本に来る人が増えていることがわかります。
さらに、2011年と比べると、2017年は5倍近くまで増えていることがわかります。
日本に来る外国人が2011年に比べ5倍増えている
すごいペースで増えていっていますよね。
たしかに、一昔前よりも外国人がいたるところで働いているのを見かける気がします。
コンビニや飲食店などで外国人が接客しているところをみなさんも見かけたことはあるのではないでしょうか。
これだけ、日本に来る外国人が増えると、自分も英語を覚えなければいけないのかと思ってしまいます。
自分が英語を覚えることに必要性を感じていると、おのずと子どもにも習わせないといけないという気持ちにさせるのではないでしょうか。
日本に来る外国人が増えていっているにも関わらず、うちの子は何にも英語を話せなくて大丈夫なのかと不安に思い、習わせようとする家庭もあるでしょう。
小学校で英語が教科化
2018年度より、小学校でも外国語が教科化されました。
小学校3、4年生では「外国語活動」という名で、英語の授業が週に1、2コマ導入されます。
英語学習というよりも、体を動かしたり、ゲームなどをしたりして楽しんで活動をしています。英語に親しんで、好きになってもらうことを目的にしているため、コミュニケーションが多い活動となります。
小学校5、6年生ではどのようになるかというと、週3コマ程度の必修教科となり、更に成績が付いてきます。
単純にほとんどの学校で前年度よりも週一時間授業時数が増えているので、多くの学校で新たに6時間目が作られ、子どもに大きな負担がのしかかっていることと思います。
参考 文部科学省
いままでよりも英語に触れる機会が増えるので、英語の学習の需要さを分かっていただけたと思います。
では、一般的に英語を習うとどのような力が付くと言われているのか紹介していきましょう。
英会話させるとどんな力がつくと言われているのか
0~2歳で覚えさせるメリット
0~2歳の間は言葉を言葉として認識していません。日本語もまったくといっていいほど覚えていないため、外国語も日本語も同じようなものです。そのため、自然に英語を覚えさせることができることがメリットです。成長するにつれ、赤ちゃんの耳は、必要のない発音を認識できなくなってきます。そのため、ネイティブにさせたいという思いをお持ちの場合、0~2歳の間に英語を習わせるといいでしょう。
3~5歳で覚えさせるメリット
だいたい習い事をさせようと思う歳は、3歳ぐらいではないでしょうか。よくこのぐらいの歳に英会話教室に入ると、英語の歌ほ歌ったり、英語を使ってゲームをしたりすることが多いです。そのため、子どもは楽しんで英語に親しむことができ、簡単な英語を覚えることができるようになってきます。
小学生で覚えさせるメリット
小学生から英語を始めるメリットは、小学校で行われている学習とリンクさせて学べることができるという点です。小学校3年生から実際に英語の授業が始まってきます。そのため、学校で習ったことを英会話教室なのでもう一度学習することによって、確かな学力が身に付くのです。
幼稚園の時から習っている子に比べてコストも抑えることができるので、費用面での効率は良いと思います。
英会話を習っても意味がない
今まで英会話を習うことによって得られるメリットをたくさん述べてきました。
でもあえて言わせてもらいます。
英会話なんて習う意味ないのです!特に小学生までの子は!
どうしてそのようなことを言うのか。
よく考えてみてください。
私たちは赤ちゃんの時、どのように日本語を覚えてきましたか?
毎日、お母さんが赤ちゃんに向かって話しかけ、たくさんの言葉のシャワーをかけてもらいました。
毎日毎日・・・・。お母さんだけでなく、お父さん、おばあちゃん、おじいちゃん、色々な人から話しかけてもらった結果、だんだん言葉を覚えるようになるのです。
さあ、英語の話に戻ります。
英会話に通わせる目的は、少しでも英語を覚えてほしいから、英語独特の発音を身に付けてほしいからなどと言う家庭が多いです。
でも、英会話教室に行っただけで、果たしてそのような力は身に付くのでしょうか。
多くの英会話教室は週に1度、グループレッスンの所が多いです。
- ヤマハ英会話教室
- イーオンキッズ
- Benesseこども英会話教室
- ECCジュニア英会話教室
カードなどを使って単語学習をしたり、 工作やダンスで身体や手を動かしながら英語に親しんだりする活動はどの英会話教室も行っていると思いますが、それぞれの個性をだして、英語力を付けさせようともしています。
しかし、毎日レッスンがあるようなところはありません。
お金を積めばレッスンを受けさせてもらえると思いますが、金銭面から現実的に厳しいですよね。
そのような週に1回の英語のレッスンを続けていっても英語を覚えることができるのでしょうか。
私は英語を覚えることは不可能だと思います。
レッスンでは、英語に触れ親しむことができますが、家では普通に日本語で話すでしょう。
そのレッスンの時だけ英語を話して、身に付くことなんて子どもでも大人でも無理です。
毎日レッスンがあれば話は別なんですけど、実際に厳しいです。
また、幼稚園、小学校の時から英語を始めた子と、中学から真剣に勉強し始めた子では英語の学力に関して差はそれほどないように思います。
多少最初に差があってもすぐに中学から始めた子が追いつくでしょう。
現実的に私が知っている英語を習っている小学生3年生では、色、果物、数字、動物といった簡単な英語しか覚えられていません。
もちろん、塾などで英検5級、4級の勉強をすれば文法を覚えることができ、中学生のスタートラインで一歩先に行くことができます。
でも、そのような差もすぐに埋まっていくのが現実です。
おわりに
小学校1年生から英会話を続けていた子と、中学1年生の時から勉強を始めた子が中学生3年生になった時に同じレベルになっているなんてことはざらにあります。
これ、中学校の多くの英語の先生たちが言っていました。
言語の習い事って難しいですね。
費用対効果を考えるとよくありません。
今までたくさんお金をかけてきたにも関わらず、全くかけてきていなかった子も同じになってしまうんですから。
もし、本当に英語を身に付けさせたいと思っているのなら、全て英語で話さなけばならない学校に通わせるか、毎日時間を決めて英語のシャワーを浴び、英語で話す時間を作る必要があります。
毎日英語に触れ、話す機会を作ると話せるようになります。
そのため、英会話に通うよりも家庭で教材を使って学習する方がメリットが多いこともあります。
こちらの教材も参考にすると良いかもしれません。
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