家庭環境・食育

小児肥満は食事で改善しよう

小児肥満は食事で改善しよう

 

毎年実施される健康診断で、自分のお子さんが過体重や肥満であると指摘されたことはありませんか?

日頃から気にしていたけど、いざ健康診断で肥満と診断されたらショックが大きいですよね。

私のせいで子どもが肥満になってしまったのかと自分を責めてしまうこともあるのではないでしょうか。

申し訳ないですが、実は近年小児の過体重や肥満が増加していると共に、小児の心疾患や脳血管疾患も増加しています。原因としてあげられるのは、遺伝的なものを含まれることもありますが、やはり塩分や脂質の取りすぎによる食生活習慣と運動不足などによる生活習慣が原因とされています。

でも、いいかえれば食生活を正せば肥満や過体重を解消することができるのです。

では、過体重や肥満と指摘されてしまった時にどのように改善していけばよろしいのでしょうか?ポイントをまとめていきます。

 

①1日3食規則正しく

こちらはよく耳にすることだと思いますが、その分重要だということです。

朝起きるのが遅くて朝食を抜いてしまうと、遅めの夕食19時から考えても17時間も何も食べていないことになります。

朝起きてから支度、通学、学校生活・授業・・・

この間も体内のエネルギー代謝は続いています。

そのため、朝食を抜いてしまうことで身体は飢餓状態になっていることになります。

飢餓状態になると、人の体は体内の糖質や筋肉を分解し、エネルギーに回すことになります。

飢餓の第一段階として、まず糖質が使われます。そのため、本来脳に回すべきであった糖質や力のもとになる糖質が、臓器を動かす等の生きるために必要な最低限度の代謝に使わてしまいます。

これが集中力の低下、イライラ、やる気がない、疲れやすい状態につながってしまいます。

そして、これがとても重要

人間の体は飢餓状態になると、ある程度のエネルギーをできるだけ使わないようにします。

つまり、代謝を悪くして低燃費モードになるということです。

低燃費モードになり代謝が悪くなったところに、欠食した分を補うかのような大食いや高カロリーな食事が入ってきます。

こうなることで、なかなか食べたエネルギーが分解されないし、飢餓状態の身体はそれを身体に溜め込もうとするのです。

だから、太りやすくなるのです。

身体が飢餓状態にしないためにも、1日3食バランスよく食べることが重要です。

 

②適度な運動をしましょう!

代謝というのは筋肉で行わています。

エネルギー代謝に重要なミトコンドリアの80%は筋肉にあります。

つまり、筋肉量が少ない人はその分代謝も悪い

脂肪が多く、筋肉量が少ない人はそれだけで代謝が悪く、太りやすいということです。

過体重・肥満な子こそ、少しずつ自分が好きな運動・スポーツから始めたいものです。

私個人としては、水泳は有酸素運動と筋肉トレーニングを同時に行うことができ、

更に前期体育の成績に関わる水泳の得点があがること、水害時や水場でのレジャーでトラブルがあった際に自分の命を守るためにも、水泳はオススメします。

でも、普段から運動習慣がなかった子がいきなり水泳に挑戦することは難しいと思う人もいらっしゃるかもしれません。

何かスポーツを始めようとする前に

  • 特定のスポーツに限らず何でも挑戦してみる。(スポーツにより、よく使う筋肉が異なるため、様々なスポーツに挑戦することで、色んな動きを覚えたり、全身に筋肉がつく)
  • 決して押し付けない。(運動嫌いの子はさらに、嫌になってしまうから)
  • 友人を誘う、協力してもらう。

この場で友人の力は大きいです。初めて挑戦することも、友人がいれば心強い。また、負けず嫌いの子はこれがきっかけに競う楽しみを知り、スポーツにハマるきっかけにもなる。普段の会話から何気なく友人が通っているスポーツクラブを聞き出し、一緒にやってみることをすすめてみる。

  • 自分自身でも見た目を気にして、今更スポーツなんて始められないと感じている子は、見た目が気にならない競技から始める。柔道・空手などの体格がいい人が多いスポーツから始めることで、なじみやすい。また、精神を鍛えることもできるので今度の生活習慣にも影響が出てくる可能性があります。
  • 最初は本人の体力に合わせた運動量を!いきなりマラソンを始める。激しい運動を始めると体力がもたないことあります。また辛い・しんどいという気持ちを持つことで挫折するきっかけにもなってしまいます。軽いジョギング1kmまたは少し大股で歩く散歩1kmからも大丈夫です。本人によって体力的・精神的に無理のない状態で開始できる運動を選択しましょう。
  • 本当に運動嫌いな子には「運動」という言葉を使わない。子どもは嫌いなものに非常に敏感です。その言葉を聞いただけでやる気がなくなってしまう子も中にはいると思います。このような子には、「リフレッシュ」という言葉を使ったり、外出する機会を増やし自然と歩数を上げる方法がよいと考えられます。また、最初のうちはできたことに対してご褒美を与えるのも手ではあると思います。継続は力なり。ご褒美を与えることなく、本人にとって楽しみに変わることや、習慣になってしまえば嬉しいことですね。

おわりに

いかがでしたか?食事回数や運動という生活習慣だけでも、過体重や肥満は改善できるのです。

嗜好により食事内容を変更することが難しいという人は、まず最初にここの2点を見直してみましょう。

食事内容はそれからでも大丈夫です。一気にではなく、少しずつ修正していくことが、本人や親御さんの負担も少なく、体質を改善する重要なポイントです。

 

 

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