「添加物はからだによくない」というのは、皆さんご存知かと思います。
しかし、その理由をしっかり答えられるという人は少ないのではないでしょうか。
今回はそんな
「なんだかよく分からないけど、とりあえず身体には良くない添加物」について
「なぜいけない?」
「何がいけない?」
「何が入っている?」
「添加物を減らす方法はないのか?」等
健康に関して興味関心が高まってきた!
子供には安全な食事を選択したい!作りたい!という方のために
数回の記事に分け、徹底的にわかりやすくまとめてみます。
添加物って何なの?
添加物とは「着色料、保存料、甘味料、香料、色素」にあたります。
食品の裏に記載されている商品情報の、
「小麦粉・米・大豆・砂糖」などの食品原料の次に記載されています。
※食品原料と添加物の見分けがつくよう、分けて表示されるようになっています。
食品表示(原材料名)からの添加物の見つけかた
「食品表示なんて、商品を購入する際にいちいち見ないから詳しいことは分からない。」
「たくさん記載されていて、ごちゃごちゃ何がなんだかよく分からない。」
そんなかたもいるかと思います。
今回は添加物について学ぶ上で基本となる食品表示の見方
自分達のからだに害をもたらすかもしれない添加物の表示についても簡単にお話ししたいと思います。
それでは実際に販売されている商品の食品表示から確認していきましょう。
例)ベーコン
●原材料名:豚ばら肉(輸入)、還元水あめ、食塩、大豆たん白、乳たん白、粉末油脂(乳成分を含む)、卵たん白(卵を含む)/リン酸塩(Na)、カゼインNa(乳由来)、調味料(アミノ酸)、酸化防止剤(ビタミンC)、くん液、発色剤(亜硝酸Na)、カルミン酸色素
まず「豚ばら肉」「還元水あめ」などの食品原料の使用量が多い順に書かれています。この表示をよーくみると、途中に「/」あります。
この「/」が食品原料と添加物を分類する目印となっています。
そのため、上記の例では「リン酸塩」からが添加物となります。添加物も全て使用量が多い順に記載されています。
つまり原材料名の「/」の記号に留意して食品表示を見れば、それ以降に記載されている内容は全て添加物であると分かります。
このことを念頭に商品を購入する前に、原材料名から「どんな添加物が使用されているのか」を確認する習慣をつけてみてもよいかもしれません。
では本題です。
なぜ添加物はからだに悪いのか?
それは
「添加物の安全性が保証されていないからです。」
先述の食品原料である小麦粉・米・大豆などは
私たちが生まれるずっと前の昔から口にされてきた、
簡単にいえば長い歴史によって安全が保証されている食品です。
しかし、添加物は違います。
添加物の始まりは、実はまだ歴史が浅く「第二次世界大戦後」なのです。
そのため、歴史が浅い故に添加物を口に入れてから人体にどのような影響が及ぼされるのか不透明なものもある。
近年では動物実験や様々な研究・医療データにより、
添加物と疾病・発達に関する因果関係は徐々に明らかにされてはいるものの
未だ未知なものがあるとされています。
つまり「実は安全かどうかよく分からないまま使われている状況」なのです。
毒性が確認されているにも関わらず使用されている添加物がある!?
上記でも安全性不明にも関わらず、ずっと使用されている添加物があるという情報がありました。
しかし、これだけではありません。
更にショッキングなことが
動物実験で一定の毒性が確認できたにも関わらず、使用が認められている添加物があるのです。
<例>
合成着色料の赤色2号は、アメリカの動物実験の結果、「発がん性の疑いが強い」という理由で使用が禁止。
しかし、日本では現在も「業務用かき氷シロップ」などに使用されている。
上記以外にも「発がん性」や「胎児に障害をもたらす毒性」が認められているにも関わらず、使用されている添加物があるということが現実なのです。
これが添加物が危険といわれている理由です。
死因第1位である「がん」
今や2人に1人ががんを発病しているとされています。
2015年に世界保健機構(WHO)の国際がん研究機関は
「ハムやソーセージなどの加工肉を食べていると、大腸がんのリスクが高まる」という発表をしました。
大腸がんは日本女性のがん発症率1位で、男性も3位となっています。(2019年)
原因物質としてあげられたのが、加工肉に含まれる発色剤の亜硝酸Naです。
この添加物が発がん性物質に変化することが分かったのです。
その他にも
・明太子やたらこなどに含まれる合成着色料と発色剤の亜硝酸Naにより胃がんのリスク上昇
・お菓子や飲み物、パンなど「低カロリー」「ゼロカロリー」を謳う商品に含まれる、合成甘味料は脳卒中や認知症のリスクを上昇
などの内容が研究グループにより発表されています。
このように添加物と人体への因果関係が解明されてきている中で、上記以外にもたくさんの害が判明されています。
まとめ
- 添加物とは「着色料、保存料、甘味料、香料、色素」のこと
- 食品表示で「食品原料」と「添加物」を分けて表示するよう決められており、「添加物」が後に記載されている
- 原材料名の「/」以降に記載されている成分は、すべて添加物である
- 添加物の実験は動物実験の結果のみで、人体への影響は不透明
- 歴史が浅く、安全性が保証されていないものがある
- 毒性があると確認された添加物も、使用が継続されている
次回からは人体への影響が明らかになっている代表的な危険な添加物について、種類ごとまとめていきます。
ここで一つ「知っておきたいこと」
添加物といっても全ての添加物が危険という訳ではなく、自然界の植物や昆虫などから抽出された天然香料、一般飲食物添加物という、一般に食品として利用されているものを、添加物の目的で使用されているものもあります。
そのため、添加物の種類について正しい知識を身につけ、食品表示に神経質になりすぎず、食品の選択ができるようしていきたいものです。
次項
「危険性の高い添加物一覧」
参考
子どもに「買ってはいけない」「買ってもいい」食品
国立がん研修センターがん統計-がん情報サービス