教員が見た。いじめにあう子は決まっている?~いじめ対策。いじめにあわない子を育てるために~
いじめで本当に苦しい思いをされているのを見ると、私の子は大丈夫かしら、いじめに合わないかしらと思ってしまいますよね。
いじめにあってしまう子の特徴は一概に言えず、周りの様々な環境に左右されます。
いつ、どのタイミングでいじめが起きてしまうのか、完全に予測することは不可能です。
そのため、すぐになくせるのかと言われれば答えはNOです。
しかし、いじめにあいにくくする、いじめを防ぐ方法はあります。
今回は、その育て方を紹介していきます。
実際に、教育関係に携わっているに方々に話を聞き、家庭がどのような教育をすれば、いじめにあいにくくなるのかを調査しました。
なるほど。と思うことばかりだったので、いじめでこまっている方、これからが心配だという方のお役にたてるはずです。
最後までお付き合いください。
どんな子がいじめに合うの?
自分の意志、思いを相手に伝えられない子がいじめにあうことが多い
小学校低学年・中学年でいじめにあいやすい子は、弱い子がいじめられる傾向があります。
この弱い子とは、自分の意志、思いを相手に伝えることが苦手な子や、クラスで無口でいるような子、友達を作りにくい子などをいいます。
では、なぜこのような子がいじめにあいやすいのでしょうか。
自分の意志や思いを伝えられないということは、自分が嫌なことをされても言いづらいです。
嫌なことをされても何も言えないので、いじめをする方は、いじめをしているという認識がなく、嫌なことをし続けてしまいます。
結果、自分で解決することができないので、親に助けを求めるのです。
親に助けをもとめることは大変重要で良いことですが、それが繰り返し行われると、周りの子どもたちが不信感を抱きはじめます。
「あいつ、親にちくってばっかりいるぜ」
「自分でなんとかできないんだな。かっこわるい」
という感じです。よく耳にする言葉ですね。
そうすると、担任の力が弱いクラスでは、仲間外れにされるなど、いじめに発展することが生じます。
周りの状況を把握できず、自己中な子がいじめにあう
これは男子よりも女子の間よくあることだそうです。
例えば、仲の良い4人グループの中で、突然そのグループのボス的な存在の子が「〇〇子最近うざくない?」とか、「調子のっているよね」
とか陰で言われているパターンですね。
この手のいじめは難しいですね。いじめられている子は、自分落ち度がなくてもいじめられてしまうのですから。
理不尽なことで省かれるようだったら、すぐに担任の先生に事情を伝え、学校で解決してもらいましょう。
いじめられている子が自己中で自分のグループの子の心情をえぐってしまうということもありえます。
些細な内容でも、それ一つでグループの関係が壊れ始めるのです。
解決策
育て方手立て①
友達と喧嘩をし合えるようにしよう
もし、いじめを受けているなら取っ組み合いの喧嘩をして、自分は弱くないと所を見せていきましょう。
喧嘩をするということは、自分意志を表明することにもなります。
取っ組み合いまでいかなくても、お互いの意見をぶつかり合わせ、友達と自分が納得いく答えを導き出す、といったようなことをしていきたいです。
お互い納得いけるようなところまで、話し合うことが大切です。途中で投げ出してしまえば、いじめる、いじめられる原因につながります。
友達と対等の立場を守ることができれば、いじめにあうことは少なくなるはずです。
このような子を育てろと言われても困るかもしれませんが・・・
育て方手立て②
友達に思いやりをもとう。協力し合えるような関係をつくろう。
お互いを称えあったり、褒めあったりしていい関係を作れるようにサポートしていきましょう。
自分勝手な行動を慎み、みんなと協調性をもって接することが大切ということを子どもに伝えたり、教えてみたりしてください。
まとめ
先ほども述べましたが、親に助けを求めることは大変重要で、必要なことです。
しかし、基本は子どもの力で解決させることがベストであると多くの教員が言っております。
ただ、自分で解決できないケースもあるので、一概に親の助けは入らない方がいいと言えないことも事実です。
しかし、子ども同士で解決できることもあります。そんな時に親が出てきてもかき回すだけで、根本的な解決にはならないので、子ども同士で試行錯誤しながら解決に向かうのがベストなのではないでしょうか。
重大いじめや、重い悩みを抱えている子はもちろんすぐに親の手を入れてください。