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いじめをしてしまう原因は親のせいかも?それとも・・・
いじめをしてしまっている原因が私自身にあるなんて言われてしまったら、ショックが大きいですよね。
私のせいで、我が子はよその子をいじめいるなんて分かったら、動揺が隠せないのではないかと思います。
でも、いじめをしてしまう原因が親にあることもあれば、その他のケースもあります。
ここで説明するので、もし自分自身が直さなければならないことがあれば、改善していけばいいですし、違うところにいじめをしてしまう要因があれば子どもを手助けすることもできます。
様々な教員に話を聞き、それをもとに記事を書いております。
参考にできるところがあればうれしいです。
いじめをする理由
いじめをしてしまう子は、どこか心に闇を抱えていると考えられます。いじめをすることで自分の心を紛らわしたり、穴埋めすることができるのです。
そして、その闇を抱えてしまっている要因になるのが、
①親に関すること
②友達に関すること
③自分自身に関すること
です。
基本的に、いじめをしてしまう原因は、この3点にあります。
一つずつ説明していきます。
①親に関すること
親との関わりが少なくなってしまったことによって、仲間を傷つけてしまうことがあります。
冒頭に述べた、いじめをする原因が親にあるというのはこのことです。
親との関わりがなく場合、例えば共働きで、子どもが家にいる時間でも親が家にいてあげられず、寂しい思いをさせてしまう。
そうすると、自分のことをママ、パパにもっと見てほしいと思い、わざと問題を起こすようになるのです。
人は、寂しいと構ってほしい思いますよね。子どもだって同じです。
誰もが親の愛情が薄れてしまった時に、パパ、ママを引き付けるために何かアクションがあります。たまたま、我が子が、「いじめをする」ことで親に関心を向かせることになるのです。
親との関わりが少ないために、孤独を感じているかもしれません。注意して子どもをみていく必要がありますね。
叱ることが多い子こそ、褒めれば言うことをきくも参考にしてください。
②友達に関すること
友達に関することとは、友達が原因でいじめを起こしてしまうケースのことです。
例えば、クラスの中で自分だけ仲間外れにあっている、省かれているように思っている子は、自分より弱い者をいじめようとします。
これは、おとなしい子ではなく、どちらかというと気が強い子なのにも関わらず、友達ができない、いないと思ってしまう子によくあるのではないかと思います。
周りから見たら、友達がいないようには見えませんが、仲間外れにされているように思ってしまうようです。
そして、自分より弱い者をいじめることによって、心の寂しさを紛らわし、平常心を保つのです。
③自分自身に関すること
自分自身に関することとは、自分自身が原因でいじめを起こしてしまうことです。
どういうことかというと、例えば、
子どもは寂しさを紛らわせるためにいじめてしまうなどというケースです。
②の友達に関することが原因でいじめをしてしまうことに近い部分がありますが、友達が少ないことで、孤独感を感じ、その寂しさを紛らわさせることでいじめをします。
また、周りは友達でいるつもりなのに、本人が友達と認めていないために疎外感を感じ、周りの子を攻撃してしまうこともあります。
どちらも、自分自身を認められていないと思ってしまうことによって、起きるケースです。
この寂しさは、友達となかなか仲良くなれないことが要因になるケースもあれば、親が近くにいなく、関わりが少なくなってしまったことが要因になるケースもあります。
さらに、その子自身の障がいによることが原因でいじめを引き起こす場合もあります。
この場合は詳しく専門家に見てもらうことがいいでしょう。
解決策
①子どもの話をよくきこう
友達ができないことが要因の場合、ママはよく子どもの話を聞いてあげてください。
もし、学校での様子が気になるのであれば、学校の様子を聞いてください。
いきなり、学校の様子をきくのが難しい場合は、「学校楽しい?」など軽い内容から話をするといいです。
軽い話題なら、話をし始めることが多いです。
本当に学校で寂しい思いをしているなら、子どもはきっと助けを求めてくるはずです。
私の家は共働きだから、十分に話す時間を確保できないよ。という家庭では、一日の中で子どもと一緒にいる時間を確保してください。
今まで寂しくさせてしまったことを謝り、これからはこの時間は必ず一緒にいるようにすると約束してください。
また、子ども約束を守ることも大切です。例えば、「○○の日は一緒に○○に行こうね」などの子どもと共過ごすことができる約束です。
子どもと一緒にいる時間では子どもとたくさん会話してください。
②担任に自分の子の特徴を話そう
学校でのことなので、親ができることには限界があると思いますが、子どもが不自由なく生活できるように親ができる限りの支援をしていきましょう。
例えば、自分の子がどの部分に困難さを感じているか、親が理解していれば、担任に話して、学校での支援をお願いすることができます。
そうすることによって、担任の心構えも変わってきます。
事前に親から「うちの子は、落ち着きがなくて席にじっと座っていられません」という話が担任にあれば、この子はこういう特徴をもっているから叱っても仕方がない。
違う支援を考えようということになりますよね。
担任に何も知らされていなければ、じっと座っていられないことがふざけているかのように思い、意味のない叱責がとぶことになるので、自分の子の特徴を把握し、担任にしっかり伝えましょう。
③家でできることはないか考えよう。
例えば、忘れ物をしてしまい、学校で叱られてしまう子がいるとします。親は、そのような情報が入った時、どうする必要があるのでしょうか。
親がただ、「忘れものをしないように気を付けろ」と注意すればいいのでしょうか。
いいえ。違います。
たまに忘れ物をするのであれば、大きな問題ではないため、注意する程度でいいと思いますが、毎日のように忘れるようであれば、大きな問題であり、子どもは生きづらさを感じているはずです。
困難さを減らしていくためには、親が一緒になって予定を確認し、ランドセルの中に次の日の持ち物を入れる所を見届ける、ということが大切になってきます。
面倒くさく、大変なことかもしれませんが、その支援一つで子どもは救われるのです。
生きづらさを解消するために、まずは親が自分の子がどの部分に困難を抱えているのか理解し、困難さを解消するためにできることは何かを考えて実践することが大切です。
さいごに
子ども自身が生きづらさを感じていないでしょうか?
生きづらさってどういうこと?それがいじめとどう関係があるの?と疑問に思っているかと思います。
しかし、子どもの生きづらさは大いに関係があるのです。
学校生活においての生きづらさとはなんでしょう。様々なことが考えられます。
授業についていけない。勉強ができない。言葉をなかなか覚えることができない。友達、先生の話していることがよくわからない。席についてじっとすることができず、先生に怒られる。友達、先生の話を最後まで聞くことができず、途中で割り込んでしまう。約束を守ろうと思っても守れない。友達との上手な接し方が分からない。空気を読めない。
このような子はクラスの中に必ずいます。クラスのみんなと集団で生活することに困難を抱えている子です。
そして、その生きづらさを引き起こしているのは、親かもしれませんし、友達、本人自身かもしれません。
それが原因でいじめをしてしまうかもしれません。
いずれにせよ、親は、こどもの生きづらさを解消させる力をもっています。もっというと、子どものいきづらさを取り除く支援をすることができます。
子どもがいじめをしないようにするには、親の力が必要なのです。