「子どもがキレる」その原因は食事?!②
他の記事でもお伝えしましたが、
カルシウムには神経伝達を正常にする作用があります。
カルシウムとリンの関係の関係もお話し、
効率のよいカルシウムのとりかたを紹介しました。
詳しくは、「子どもがキレる」その原因は食事?!①をご覧ください。
それは「マグネシウム」です。
「マグネシウム」が不足するとイライラしてくるのです。
マグネシウムもカルシウムやリンと共に骨の構成成分であり、
相互作用によりバランスをとっています。
役割としては
- 骨の構成成分
- 酵素反応を介してエネルギーを作る
- 筋肉収縮
- 神経伝達
に関わってきます。
神経伝達が上手にいかないことで、
神経過敏になったり、イライラしやすい状態を作ります。
マグネシウムは興奮性を鎮める作用があるため、
自分でもストレスが溜まっているなと感じた時は
「マグネシウム」を意識して摂るようにしましょう。
マグネシウムの1日の摂取基準量(㎎)
男性 | 女性 | |
8~9歳 | 170 | 160 |
10~11歳 | 210 | 210 |
12~14歳 | 290 | 280 |
15~17歳 | 350 | 300 |
引用元 日本人の食事摂取基準2015年版
しかし、厚生労働省が実施している「国民健康・栄養調査」の結果によると
マグネシウムの摂取量は7~8割となっており、若干不足した状態となっています。
マグネシウムが多く含まれる食品は
野菜類・穀類・豆類です。
そのため、加工食品・インスタント食品・好き嫌いで野菜を食べない子は
マグネシウムの摂取量が平均値よりも
更に低いことが考えられます。
またカフェイン入りの飲料(エナジードリンクやコーヒー)やアルコールを飲んだ時に
マグネシウムが消費されるとされています。
食事代わりにエナジードリンクを大量に飲んでいる子は要注意です
マグネシウムの慢性的な不足により
神経過敏等のよる精神障害だけではなく、疲労感も出ます
将来的には骨粗しょう症、心疾患、糖尿病、高血圧などの生活習慣病のリスクを高める可能性もあります。
マグネシウムを多く含む商品を意識して摂ることで、心が安定できるよう工夫してみましょう。
マグネシウムが多く含まれる主な食品
- そば
- ゆで大豆
- 絹ごし豆腐
- こんぶ
- ひじき
- わかめ
- のり
- ほうれん草
- バナナ
- アーモンド
野菜に広く含まれ、豆腐・納豆などの大豆食品や大豆、玄米など精製していない穀類、ごまやアーモンドなどの種子に多く含まれています。
上記を見ると現代の食生活には不足しがちなものが多いのが一目瞭然です。
忙しく、手料理や素材にこだわることが
困難だというかたは、
菓子パンから玄米へ
小鉢に冷ややっこや白和え、豆腐の味噌汁、納豆をつける
和え物にはごまやアーモンドを追加して和える等の小さな工夫から
かえてみませんか?
イライラやキレやすい子を予防するには
カルシウムとマグネシウムとリンのバランスが重要です。
カルシウムは特に不足しやすいものなので、
牛乳や乳製品を心がけてとる
カルシウムとマグネシウム共に含有量の多い海藻・大豆製品・緑黄色野菜をとる
リンの過剰摂取を招く、インスタント商品・加工食品を減らす
カフェインが多く含まれるエナジードリンクやコーヒーの過剰摂取は控えるようにしてみましょう
子どものためにも、家族のためにも
少しずつ1品ずつでも、食事内容を変更から変えてみましょう。