友達の物を盗んでしまうことで悩んでいるママたちへ
目次
盗みを働いてしまう原因①
落とし物を見つけた時にどのように対処すればいいのかわからない
ある子が落とし物を見つけたとします。
通常なら落とし物を拾い、持ち主を探すか、誰の物かわかっていたらすぐに返しますよね。
しかし、低学年の子は落とし物を見つけてもどうすればよいか分からない子がいます。
なぜなら、落とし物を見つけた時にどのように対処すればいいのかわからないからです。
持ち主が分からない時、誰に渡せばいいのか、どのように声をかけなければならないのか、分かっていない可能性があります。
改善策
落とし物を拾った時、どのようにするのかを子どもに教えてあげましょう。
1から順に説明してあげましょう。
誰の物か分からないものをみつけました。さあ、どうする?と子どもに聞き、考えさせながら話しましょう。
どのように行動するか分からない場合は理由もつけてママ、パパが説明するといいと思います。
盗みを働いてしまう原因②
かまってもらいたい。私のことをもっとみてほしい
十分に親や先生の愛情を受け取っていない子、だれかに冷たくされている子などは、不安定な気持ちを埋めるために盗みをすることがあります。
興味を自分自身にひかせるために盗みをするのです。
盗みをすれば、周りの大人は気に掛けるし、話をいっぱいきいてくれます。
そのため、子どもが盗みをした時に親が話を聞いてくれることほ覚えてしまえば、次も盗みをしてしまうでしょう。
改善策
子どもの話にしっかりと耳を傾けましょう。
兄妹がいる子、親の共働きで普段あまり会話をしていない子など、子どもとの関係に少しでも気にかかることがあれば、子どもと遊んだり、話したり、出かけたりする機会を増やすことがいいと思います。
盗みを働いてしまう原因③
友達とトラブルになっていないか
親の知らないところで、友達とトラブルになっている可能性もあります。
自分の子が友達に嫌がらせをされているため、仕返しをしているかもしれません。
逆に自分の子が友達に嫌がらせをするために、盗みをしているかもしれません。
よく、学校でも友達の上履きや帽子を盗んだり、隠したりすることがあります。
そのようなことがあると学校で問題になるので、学校側からも指導が入ると思うので、親の耳に入る時には、反省していることがほとんどです。
改善策
先ほども述べましたが、実際に友達とのトラブルによって盗みを働いてしまうケースは、学校で指導し解決してくれます。
親は、学校であったことを知らされ、このように対応していきますと担任に報告されるか、このように対処したので見守ってくださいとお願いされるでしょう。
親は、担任の先生に学校のことは任せましょう。
子どもが学校に帰ってきた後も、親は強く叱らないようにしましょう。学校で叱られ、家でも叱られると子どもはいっぱいいっぱいになってしまいます。
軽く話をする程度にとどめ、経過を見守っていきましょう。
盗みを働いてしまう原因④
自閉症や発達障害の可能性を疑おう
上記にあることを実践しても効果が無かったりする場合は、考えたくないかもしれませんが、自閉症や発達障害の可能性を疑ってみてもいいと思います。
発達障害だと、友達のものを盗む他、勝手にお店の商品を盗んできたり、友達のものを勝手に食べてしまったりすることがあります。
①誰の持ち物か判断がつかない
子どもに落とし物を拾った時の対処の仕方を教えても理解できていない事が有ります。
友達の物、学校にある物など、勝手に自分のものにしてしまいます。
自閉症の子は、【その場の状況】などを判断するのが難しいです。
そのために、名前が書いてあっても落とし物を見つけてどのようにすればいいのか分からない場合が有ります。
②友達のものを使う時、拾った時の声かけや方法が分からない
自閉症の大きな特徴は「コミュニケーション能力の欠如」です。友達のものを借りたい時でも、どのように声を掛けたらいいのか分からず、勝手にとってきてしまうことがあります。
人と会話するのが苦手なので、物を拾った時もどのように声をかけたらいいのかわかりません。
結果、どうすることもできず、自分の懐にいれていしまうのです。
③とっさの行動
私が経験したことを話します。ある子は友達のものを盗んでしまい、私はどうして盗んでしまったのか、その理由を聞きました。
しかし、その子はいくら聞いても分からないと答えたのです。
嘘をついていたり、ごまかそうとしていたりするような感じではなく、真面目にどうして盗んだのか理由がなく困っている子がいました。
このような子はADHD(注意欠陥・多動性障害)が疑われます。「衝動性」という大きな特徴をもっているため、とっさに自分の意志と関係なく行動してしまうことがあるのてす。
④ある一定な物を集めるのが大好き
「自閉症」の子の特性として、ある一定のこと、ものに固執したりこだわりをもったりする傾向があります。
大人からしてみると、こんなものまで集めるの?と思いたくなるようなものもあります。
消しゴムのカスや鉛筆の芯など、とにかく自分が大好きなものには、誰の物とか関係なく、集めてしまいます。
発達障害を疑われる子にできること【改善策】
①その場でいけないこととはっきり伝えよう
盗みをしている現場を見たら、その場でいけないこと、いけない理由をはっきり伝えましょう。
時間が経ってしまうと盗んでしまったこと自体を忘れてしまい、すぐに伝えないと意味がありません。
また、発達障害を抱えている子は、抽象的に考えることが難しいので、具体的に順序立てて話すことを心がけるといいと思います。
②強く叱っても意味がない。理解させるように
このような症状がみられる子には、強く叱っても意味がないのでゆっくり丁寧な言葉で話すように心がけるといいと思います。
相手の目を見て、ゆっくり、はっきり、伝わるように話すことを心がけると、話を聞いてくれるようになります。
このような発達障害を抱えている子は話の内容が入ってきにくいですが、めげずに伝えていくことが大切です。
③専門家に相談しよう
どうしても困ってしまう時には、専門家に相談することがいいと思います。
児童相談所や心理士・カウンセラーなどは相談も受け付けています。
また、学校に相談することで、これらの専門機関とつなげてくれるでしょう。
学校の先生も本当の専門家ではないので、これらの専門家につなげることで、様々な方面、視点から子どもを支援していくことができます。