夏バテの食欲不振に対する食事療法
この時期湿度が高く、ジメジメして気持ちが悪い。
暑くて外に出るだけで体力を奪われる。
水分を摂りすぎてお腹がいっぱい。
冷たいものを飲みすぎ、食べ過ぎてお腹の調子がよくない。
この様なことから食欲が低下していませんか?
食欲が低下する原因としては、別に疾患がない場合は、夏バテや疲労、精神が起因となっています。
食欲が低下し、食事をとらない、食べて1品を少量だけ・・・
こんなことが継続すれば、栄養バランスが崩れてしまうことは目にみえています。
食欲が低下し、ミネラルバランスが減少することで味覚障害が生まれ、味を感じることができず、更に食欲が減退してしまう負の連鎖が始まってしまいます。
食欲低下には早期に対策を講じたいところですね。
そんな内容を紹介します。
目次
食欲不振に対する食事療法
① 無理せず、食べられるものを少しずつ食べましょう
但し、お菓子類や刺激物は控えましょう。
油脂や糖質が多いスナック菓子やアイスは栄養バランスが崩れるだけでなく、
少食の中で摂取することで吸収率も高くなり、消化気管や血液循環に悪い影響を与えます。
食べ過ぎによる消化気管の疲労から、食欲が減退することもあるので、暴飲暴食や刺激物の食べ過ぎにも留意が必要です。
② 良質なたんぱく質と消化のよい炭水化物・脂質を食べましょう
うどんやおかゆなどは消化がよく水分が多いと言われますが、消化気管の働きをアップさせるためには、良質なたんぱく質も一緒にとる必要があります。
のどごしのよい豆腐や、脂質の少ないささみや胸肉や、手軽にとれる牛乳やヨーグルトなどの乳製品を少しずつとるようにしましょう。
③ さっぱり酢が効いた料理を食べましょう
酢の中に含まれる、酢酸は食欲増進と疲労回復に働きます。夏こそ酢の物、
ささみや胸肉をトッピングした海藻の酢の物など、口当たりもよく食欲不振にはぴったりかもしれませんね。
④ 食欲を増進させる五感を刺激させる
食欲は空腹だけでなく、見た目、音、香り、温度、味からの刺激によっても左右されます。
食べることは口に入ることからではなく、五感から入るとも言われています。
食欲がない時こそ、五感を刺激する工夫が必要なのかもしれません。
五感を刺激する工夫
視覚の工夫
赤・オレンジ・黄色などの暖色の食品を使う、インテリアに暖色系のものを取り入れる。
暖色は視覚から脳に伝達されることで、食欲が増進される効果があるそうです。
盛付も同じ色ばかりでなく、彩り豊かなな食卓が望ましいです。
赤は緑や白と一緒に盛付するで、更に赤色が強調され、食欲が増進されます。
これをイメージすると、イタリアンは食欲増進に影響がありそうですね!
お皿も白色や青色を使用することで、赤が際立ちます。料理を見た目からも楽しむ工夫をしてみましょう。
香りの工夫
香りは冷たいままではなく、温めることで香りが引き立ちます。お弁当などの昼食を購入したとしても、温めて食べてみて下さい。
また香草などの香辛料を使用することで、さわやかな香りを引き立たせる。カレー粉のよう
に、香辛料の中には、それ自体が食欲を増進させるものもあるため、上手に使ってみましょう。
香辛料が多いことで過剰に調味料を使用することも減り、塩分量の摂りすぎの予防にも繋がります。
温度の工夫
料理には献立により最適温度が異なります。サラダが生ぬるい・温かい状態では食べる気がしないよう、メイン料理や煮物が冷たいままでも味気なく食欲が増進しません。
料理の最適温度がズレることで、食感や味の感じ方が全く異なるため、食事の温度も見直してみましょう。
味の工夫
かんきつ類や酢の物などクエン酸や酢酸の酸味や、しそ・しょうが・にんにくなどの香味野菜も、食欲をかきたててくれます。
上記の野菜に含まれるクエン酸や酢酸やアリシンは疲労回復にもつながるため、夏こそ積極的にとりたい食材です。
おわりに
音や香りに関しては、料理を作る場の近くにいることが大切です。
生活の中で、自分の一人部屋ではなく、家族みんなが団欒できるリビングに生活拠点を
おくことも大切だと感じます。
リビングに家族と一緒に生活することで、日常会話からコミュニケーションがとれるようになります。
「今日のご飯はなに?」程度の会話でも構いません。食事に対する興味を上昇させるものが提供できるとよいですね。