家庭環境・食育

食べさせてはいけない添加物 〜その用途と種類〜

今回は数ある添加物の中から、特に危険な添加物について紹介します。危険な添加物を一つ一つ具体的に紹介する前に、まず添加物にはどんな種類のものがあり、どのような用途で使用されているのか確認していきたいと思います。

危険!)用途名が記載されている添加物に注意!

食品表示の原材料名に記載された添加物表記の中に「発色剤(亜硝酸Na)」、「保存料(ソルビン酸K」、「甘味料(スクラロース)」、「酸化防止剤(ビタミンC)」などと用途名と物質名両方記載されたものがあります。

この両方記載さえた添加物が「毒性」の強い商品が多いとされています。

これは厚労省があえて、消費者がどんな添加物なのか自分で判断できるように、用途名と物質名の併記を義務づけています。

下記に主な種類を記載するので、これらの添加物には注意しましょう

・保存料・・・保存性を高める   例「保存料(ソルビン酸K)」

・防カビ剤・・・カビの発生や腐敗を防ぐ     

・着色料・・・着色する     

・甘味料・・・甘味をつける    例:「甘味料(アルパルテーム)」

・漂白剤・・・漂白する

・酸化防止剤・・・酸化を防止する       

・発色剤・・・黒ずみを防いで、色を鮮やかに保つ

・増粘剤、ゲル化剤、安定剤および増粘安定剤・・・とろみや粘性をもたせたり、ゼリー状に固める

※ただし、全て毒性が強いという訳ではなく、酸化防止剤などの「ビタミンC」や「ビタミンE」は毒性がほとんどありません。

上記の用途名と物質名の併記がされている添加物には、特に注意し商品の選択をしましょう。

使用している添加物名が省略され、用途名のみの添加物がある

添加物は原則として「物質名」が表記されることになっています。その中でも特に危険な添加物に関しては用途と物質名を記載し、消費者自らが確認と食品の選択ができるようになっています。

しかし、実は添加物の大半は物質名が省略され表記されず、用途名のみの表記となっています。

「酸味料」・・・クエン酸、乳酸、酢酸、酒石酸など全部で26品目ある

 これを「どれを」「いくつ」使用しても、「酸味料」とだけ表記すればよい

上記のようなものが多くあります。これは使用しているものを全て表示すると、表示しきれない状態となってしまう。または、添加物をたくさん使用していることが分かってしまうため、一括表記がされています。

この場合、使用されている添加物の詳細が分からない状態となっています。こういった表示が認められている添加物をまとめてみました。

・酸味料・・・酸味をつける

・pH調整剤・・・酸性度やアルカリ度を調整し、保存性を高める

・香料・・・香りをつける

・乳化剤・・・油と水を混じりやすくする

・膨張剤・・・食品を膨らます

・調味料・・・味つけをする

・イーストフード・・・パンをふっくらさせる

・豆腐用凝固剤・・・豆乳を固める

・かんすい・・・ラーメンの麺の風味や色合いを出す

・ガムベース・・・ガムの基材をなる

・チューインガム軟化剤・・・ガムをやわらかくする

・苦味料・・・苦味をつける

・光沢剤・・・つやを出す

・酵素・・・タンパク質からできた酵素で、様々な働きがある

以上になりますが、この中でも「香料」は合成のものだけで150種類もあります。合成香料の中には毒性が強いものもあります。しかし、一括表示がされており、何か使用されているかは消費者に詳細が分かることはありません。

しかし、上記のような一括名表示が認められている添加物は、いずれもそれほど毒性が強くなく、摂取量もわずかなので、それほど影響がないとされています。

添加物用途をきちんと理解することで、自分が購入する商品がどんなものなのか食品表示が見やすくなるのではないでしょうか。

それではようやくここで本題です。

人体を汚す悪質な添加物

それは主に石油製品などを原料に化学的に合成された合成添加物です。この中でも、自然界に全く存在しない化学合成物質が特に危険とされています。

これらは人間の体内で分解されることなく、血液と通して肝臓や腎臓などの様々な臓器に達し、機能低下を引き起こしたり、発がん性の原因となっているのです。

ビタミンC、ビタミンE、クエン酸、リンゴ酸などの化学合成物質は元々食品に含まれていたものであり、毒性はほとんどありませんが、自然界に全く存在しない化学合成物質は、近年になり作られたものであり、人体に対してどのような影響を与えるかはまだ不透明なものが多いようです。

それでは具体的に危険な添加物をあげていきましょう

●発がん性の疑いのある添加物

添加物の種類主に含まれる食品
亜硝酸Na(発色剤)ウインナー、ハム、ベーコン、たらこ、明太子
赤色2号・40号・102号・104号・105号・106号、黄色4号・5号、青色1号・2号あめ類、清涼飲料水、福神漬け、お菓子、冷凍ピザ、たらこ、佃煮、魚介類加工品、ウインナー、ベーコン、ハム、調理パン、クッキー、ビスケット
アスパルテーム(甘味料)アイス、氷菓、あめ、チューイングガム、炭酸飲料
サッカリン及び
サッカリンナトリウム(甘味料)
酢だこ、がり、醤油、漬物

●発がん性が認められた添加物

添加物の種類主に含まれる食品
赤色2号かき氷シロップ、菓子、清涼飲料水、洋酒
OPP及び0PP-Na(防カビ剤)輸入のレモン、オレンジ、グレープフルーツ
過酸化水素(漂白剤)数の子、かまぼこ、ちくわ、はんぺん、茹で麺、イカの燻製
臭素酸K(小麦粉改良剤)パン(現在は使用されていない商品が多い)
BHA(酸化防止剤)にぼし、食用油脂、バター、マーガリン

●胎児に奇形を生じる可能性のある添加物

添加物の種類主に含まれる食品
TBZ(防カビ剤)輸入のレモン、オレンジ、グレープフルーツ

●体内で変異を起こし、流産や免疫力低下をもたらす可能性のある添加物

添加物の種類主に含まれる食品
スクラロース(甘味料)清涼飲料水、ガム、アイス、パン、アルコール飲料、砂糖代替品、お菓子
アセスルファムK(甘味料)アイス、氷菓、チューイングガム、炭酸飲料、パン、クッキー

●毒性が強く、白血病や他の栄養素の欠乏症状や頭痛をもたらす可能性のある添加物

添加物の種類主に含まれる食品
安息香酸Na(保存料)マーガリン、清涼飲料水、醤油
亜硫酸Na・次亜硫酸Na・二酸化硫黄 (漂白剤・酸化防止剤)ワイン、かんひょう、乾燥果実、こんにゃく、甘納豆、佃煮

以上となります。これらの危険性の高い添加物に関しては、食品表示を確認して「できるだけ買わない」ようにすることで、がん予防などにつながります。

小児がんと子供の好きな食べ物に多い添加物に関係がある!?

最近の国立がん研究センターによる研究によれば、小児がん(20歳未満)の診療順位は「1位:白血病」「2位:脳腫瘍」「3位:リンパ腫」となっています。

これらは合成甘味料である「アスパルテーム」が原因ではないかとされているものであり、最近のこどもの食生活を考えると、この添加物との関係性が疑われています。

アスパルテームは子供が大好きな、アイスクリーム・あめ・チューイングガム・ガム・炭酸飲料に含まれています。いいくら好きとはいえ、健康のことを考えるとできるだけ避けたい食品になりますね。

また、アスパルテームは血中での分解性が悪く、胎児の血中では高濃度となる不安があります。そのため、妊婦のかたは避けたい添加物です。

細胞分裂を繰り返し日々成長している成長期に自然界に存在しない合成化学物質(添加物)をとるということは、その分からだへのダメージも大きく様々なからだの異常への引き金になるのではないようでしょうか。

ですから、特にこどもが小さいうちは、添加物について正しく理解してうえで消費者が購入する商品を選択する必要があるのかもしれません。

しかし、今や共働きが多き時代。ママも忙しく添加物に気をつけたい気持ちはあるけれど、「忙しくて全て手作りなんて無理。」それに「添加物が入った商品が世に出回りすぎていて、何か買っていいか分からない。」「オーガニック商品等を選んであげたいけど、高くてなかなか手が出ない、継続ができない。」

そんな方が多いと思います。私も1児のママとして同感です。

次回はそんな中でも、安心して購入できる商品や添加物を少しでも減らしてから、食品を口に入れる方法(除去方法)を紹介したいと思います。

参考

子どもに食べさせてはいけない50品目/ママのための食品添加物辞典/子どもに「買ってはいけない」「買ってもいい」食品

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