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最初の音楽の授業で子どもたちに伝えること(音楽の授業における考え方編)

はじめに

子どもたちに出会う4月

たくさんの不安やドキドキ感、希望などがあると思います。

こんな子どもたちを育てたい。こんな授業をしたい。楽しんで音楽の授業したいなど色んな気持ちに溢れていますよね。

ただ、自分の子どもたちに伝えなければならないことをしっかりと伝えておかないと、あとで授業が崩れていく原因にもなります。

出会いの時に、音楽の授業ってどうやって受ければいいのか。

どんな気持ちで臨めばいいのか。

この気持ちがしっかりと入っていると、一年間安定して過ごすことができるはずです。

ではどんなことを伝えていくのか。ポイントは4つあります。

音楽の授業では何を考えればいいのか

例えば、算数では足し算ができればいい。かけ算の答えがあっていれば正解をもらえる。

と子どもたちは何ができればいいのか

とてもわかりやすいです。

一方、音楽では何を考えればいいのか。これが算数のようにイメージできていない子が非常に多いです。

だからこそ、どのように考えればいいのかを伝えます。

まず、感受について教えます。

音楽の授業では、よくどんな感じがする??って聞くよ

と自分がいつも使う問いを伝えます。

その時に、どんなことを考えても自由だということを伝えます。

自分がどう考えのかは自分しか決められない。極端な話、何を答えてもOK

だから自信を持っていってほしい。そして、発言したことに対して聞いているみんなはしっかりと受け止めて反応してほしい

と伝えます。

次に知覚について話します。

さっき何を感じても自由って言ったけど、音楽の中に正解、不正解もあるよということです。

例えばといいながら、最初に速度が速い曲と次に遅い曲を流します。

流した後に、最初に流した曲って二番目に流した曲に比べて速い曲?遅い曲?って聞きます。

そうすると、みんな最初の方が速いっていうと思います。

このときに、いやいや二番目の方が速かったよって答えてしまうのは間違いだよということを伝えます。

これが音楽の正解、不正解だよと理解させます。

さらに、この答えがある根拠をもとに自分がどう感じたのかを考えてほしい。

と伝えます。

例えば、勇気100%を流して、この曲ってどんな感じがする曲?って聞かれたときに、

楽しい感じがする。理由は強弱が強いから。と理由を含めて答えられるようになってほしいと伝えます。

さらにできたら、そこから自分はどう変わったのかも考えられるようになってほしいです。

例えば、強弱が強いから楽しい感じがする。だから私は元気になれるような気がする

など、自分がどのように変化したのか

そこまで考えられるようにになると素晴らしいと伝えます。

授業の型を伝える

毎回の授業の流れを决めるといいと思います。

自分が実践しているおすすめは、

  • 当番の好きな曲紹介(3分)
  • 本時に繋がる常時活動(7分)
  • メインテーマ(30分)
  • 振り返り(5分)

この流れで行くことを伝えると子どもたちは

毎回の授業でどのような動きをすればいいのか

見通しをもつことができます。

ポイントは子どもを座りっぱなしにしないことです。

たくさん動かせて脳を活性化させます。

移動して場所を変えたり、座らせたり、立たせたり

様々なことをして活動させます。

そして、本時のテーマでは、今日考えてほしい音楽を形作っている要素を発表します。

今日は、この「〇〇」の要素についての良さを考えてもらうよ

毎回、提示していくからその良さを考えてほしいことも伝えます。

そして、その良さが十分にわかるように授業の展開を考えます。

振り返りにはその良さが楽曲にどのような効果をもたらせたのかを考えさせます。

簡単に言うと、その要素があるおかげでどのように音楽が変わるのかについてです。

その要素があるのとないとでは、どんな違いがあるのか、そこの視点で書くとその要素の効果や良さが浮きでてくると思います。

さらに、その振り返りを蓄積させます。

強弱の良さ、速度の良さなど

様々の要素が一目でわかるようにワークシートを用意するとなお良いでしょう。

宝物を集める感覚で集めていくと楽しみながらできるのではないでしょうか。

様々な良さが集まったところで、音楽づくりの授業をします。

1番大切なことは「聴くこと」であること

音楽の授業において一番子どもたちに守らせたいことは

聴くこと」です。

聴くことは音楽の授業の全てにおいて大切になってきます。

歌を歌うときにも、相手の声をよくきかなければ音を合わせて綺麗な歌声を響かせられません。

鑑賞の授業でも強弱が弱い部分の音まで聴かなければ、その変化に気がつくことができませんよね。

一曲のなかでその変化を聞き取れるようになるためには、一つの音を大切に聴きとる力が大切になってきます。

そのようなことから、聴く場面において子どもたちにルールを決めさせます。

  • 人が話しているときには話している人の方を向いて静かに最後まで聴く
  • 音楽が流れているときは集中して静かに聴く。

最低でもこの2つは守らせたいです。

友達と関わり合う活動の際には、積極的に声を出して関わる。

だけど、聴く時間にはしっかりと集中して聴く。

このルールが徹底できると自然に音に耳を傾けることができ、音に対する意識が変わっていきます。

ゴールの姿を示す

音楽の最後の授業は、卒業式の合唱である。

そのゴールでみんなが最高な合唱ができるように支援していくよ

という話をします。

これを言えるのは主に高学年になってしまうと思いますが

高学年こそ、しっかりと伝えないといけないとなんのために音楽の授業をしていくのか、

こどもも大人もわからなくなります。

卒業式で歌うのは、言葉で伝えられなくて

歌うことでしか伝えられないことがたくさんあること

音楽の力を最大限発揮すれば、言葉よりも何倍も思いを伝えることができる。

ただ、それってすぐにやってと言ってできることではない。

毎日の授業で積み重ねたことが最後の日に生きる。

スポーツだって同じだよね。

サッカーでシュート決めるためにはそれまで何千回も練習してようやく入るようになる。

音楽だって同じ。何回も練習して本番、卒業式で最高なものができて、伝えたい人に届けることができる。

これをみんなはやってみたいか。

ここを確認します。

みんなが同じ気持ちになってやるぞって思えるように

教師が勇気づけていきます。

みんなの気持ちが揃ったら、先生は全力でサポートしていくこと

みんなにとって最高の卒業式になるように授業で大切なことを考えて伝えていく。

だから、一緒に頑張ろうと伝えます。

このとき初めて気持ちが揃うことになります。

この気持ちの確認ができると、授業が崩れかかったときにこの話に立ち返ることができるのです。

こどもたちに、マイナスな言葉をかけずに常にプラスな気持ちでいられるような言葉がけをしていきましょう。

終わりに

音楽の授業で何を考えればいいのか、ここが子どもたちに落ちることができれば

その後の音楽の授業が気持ちよくできるようになります。

ただ、

形式的に伝えるのではなく、実感を伴う形で伝えていくことが大切です。

子どもたちが活動していきながら、教師が価値づけていく。

1年間で大切にしていくべきことを実践している子が既にいるならば、

その子を褒めていく。

そうすることによって、

僕たち、私たちはこのために音楽の授業で頑張るんだ。

こんな力をつけるんだっていう思いがはっきりすると主体的に関わるようになります。

そのためには、常にこどもたちを勇気づけて励ますことが必要です。

励まして、励まして、根気強く励まし続けることによって

先生と子どもとの間に信頼関係が生まれ、授業がやりやすくなります。


									
																		
									
																		
									
									
									

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